否定される無力感に
やっきになって
祈りを詰め込む
それでもモヤモヤとした
不安と退屈と嫌な感じが
消えなくて
文字を書いている
文字を書いている
所詮彼女と俺は
反りが合わない
定めだったのさ
そう思い込んで
祈りに集中する
上がり続ける体温
下がり続ける室温
狂ったようにエアコン
除湿しまくる
言った通りに
あともう少し
あともう少し
もう少しで
この地獄から抜ける
次に叩き落とされるまで
代わり映えしない裟婆で
恋と仕事の歌を歌う
いつかまたは
二度と来ない
そう誰かが
言ったとしても
夢を見る心だけは
奪えやしない
心がそれを
望むから
僕と君を繋ぐ
カップのナインの
導きで
願いが10日以内に
叶ったとして
新しいステージに
僕らが立つなんてこと
起こりうるのかな
断片的な都市伝説を知って
断片的な救いのスキルでもって
今日も増えない通帳の
残高を眺めて
声の限りに叫ぶ
今すぐ金をよこせと
神も仏も
頭もしっぽも
僕の財布に
お金を入れてはくれない
ならばと自分で
稼ごうにも
なにかに縛られて
身動きが取れない
祈る先に
答えはあるのか
戦いの先に
救いはあるのか
好きなものを追求する時間さえ
奪われて
よくしゃべる口以外
なんの魅力もない己
あとどうやら
いい人らしい
最高の侮辱の言葉を
ありがとう
だけど
だけど
ただ愚痴をぶつぶつ
言うだけの男には
なりたくなくて
たとえそれが
自然な心でも
絶対的に
反逆して
抵抗したい
自分がいる
なめんじゃねえ
なめんじゃねえよ
たとえ天才は
小さい頃から天才で
見た目もかっこよくて
努力家で
生きざまが素晴らしくても
俺には
てめーなんかにゃ
絶対負けない
剣があるんだよ
それはなあ
ハイヤライトみたいな
あっと驚くような
変身するという
個性だ
最初からダイヤモンドの原石で
厳しい訓練に耐え抜いて
美しい宝石に磨き抜かれた
てめーにはわからない
弱者のカラー
弱者の一撃
汚れた豚野郎の
心に生える
白い蓮華の
輝きだ
俺の白蓮華はな
ブラックライトを当てると
輝くんだよ
無力感、無気力、多すぎる睡眠
無視、拒絶、自己嫌悪
そんな黒い光を浴びて
悪魔の力と見た目を手に入れて
宇宙と繋がるんだ
ただの正義の味方じゃ放てない
闇の力で輝く光が
すべての可能性を
包み込むんだ
全ての存在が
幸せになれると
証明する
たとえお前らが
事故にあって
病気になって
顔が曲がったり
心と体が
醜さに蝕まれても
幸せを手にすることができる
それを証明する
大いなる使命を
授かっているのさ
年を取れば
体の自由は
効かなくなる
病気にも
かかりやすくなる
事故にも
あいやすくなる
たとえ科学が進んでも
生老病死の悪魔は
すぐそばで笑っている
いわんや
科学が未完成な
現代だ
いつどこでなにがあるかなんて
誰にもわからない
魔を宿す剣と
魔を断つ剣は
妙法を保つ悪魔の俺たちが、
日頃から振るっている
醜いと笑われ
太っていると後ろ指さされ
どこに住んでいるのと
聞かれ、答えたら
既読さえつかなくて
笑えるだろ
これがお前の未来だ
六道輪廻
因果応報
自業自得
色々似た言葉があるが
俺たちを笑ったお前たちを
俺たちは決して許さない
泣いて詫びろ
地獄でな
たとえ今は
この剣が届かなくとも
たとえあと何無量大数の時が流れても
必ずてめーの首に
俺の一撃を叩き込む
そしてそれから
何無量大数の時間をかけて
ゆっくり地獄の素晴らしさを
魂に刻み込んでやるよ
もしもそのとき
地獄で融通してほしいなら
今から地獄の俺たちに
賄賂でも贈っておくことだな
比喩だよ比喩
さあ
天国の椅子取りゲームを
始めようか
家具職人にでもなって
椅子でも増やしたらどうだ?
お前が金をよこさない時間が
そのまま
俺がお前に金をよこさない時間に
変わる
よく覚えておけ
~完~
いつになくブラックな詩が出来た。悪魔になった気持ちで書きました。楽しんでいただければ幸いです