大宝珠工房

美しき我が人生、美しき我が世界

俺は欲しいもんは創り出すんだよ

君が思い出になる前に

未だにあの頃の夢を見る

 

がむしゃらに剣道をしていたころの夢を見る。

今日は練習試合に行って、竹刀(しない:剣道で使う剣)が全部ささくれ(剣が壊れること)てしまって、代わりの竹刀を探す夢だ。最終的に俺は補欠だから買いに行っても大丈夫ということで、買いに行ったところで目が覚めた。

 

高校生二年の時、最初はレギュラーだった。だけど高校三年生の頃は補欠になることも出てきた。最後の大会は補欠にすらなることが出来なかった。

周りは高校三年生の冬まで剣道をやっていたが、俺だけ英語の勉強に集中したいという理由で、夏に部活を終えた。

 

今ならわかる。英語の勉強なんてのは建前で、もう剣道をやりたくなかったのだと。私たちの世代だけ、最後の公式大会が終わった夏以降も部活をやることがバカらしかったのだと。英語は部活を続けながらでも勉強できた。そして勉強に集中する選択はあまり良くなかった。実際部活をやめても集中して勉強できなくて、散々な成績で、志望校にも落ちた。

 

バカなのは僕だった。

 

しっかり部活をやり抜けば良かった。

そして高校を卒業してから、剣道なり武道やスポーツなりをやっておけば良かった。

 

過去を悔やんでもしょうがない。大事なのはこれからどうするかだ。今、僕は朝散歩をして軽い筋トレをしているが、また剣道を始めた方がいいのか。剣道にはぶっちゃけあまり向いてない。足が短いから前に踏み込む距離が短くて、リーチが短いからだ。視力も弱いから、コンタクトレンズをつけないと話にならない。

 

まあどのスポーツにも言えるだろうけど、足の短さや視力の弱さをクリアできるものは、かなり限られてくる。

 

今からでも良いから向いてない剣道をやるべきなのか、それとも足の短さも視力の弱さもさほど関係ないダーツなどの競技をやるべきなのか。

 

今なら剣道を再び始めて、そこそこ強くなれる気がする。昔は動画で自分や他人の試合を撮ったり、ネットで戦い方や強い選手を調べたり、本を読んでノート作って剣道を研究したりすることはなかったが、今ならそれが出来る。ただ足をひねりやすい癖があるのが心配だが、それもファットアダプト食事法などで、食事に気をつけて体を作るようにしたら、ある程度はケガをしにくい体になるかもしれない。あの頃はあまり気にしてなかったプロテインも、今なら毎日飲める。

 

でもほんと、足短いのは根本的に戦うのに不利だから、トップを目指すのは厳しいだろう。喘息だったから心肺機能も弱いし、試合前は気持ち悪くなるくらいドキドキ緊張する。

 

何をするのが正しいのか。全力で何かに打ち込みたいのか。全力で体を動かしたいのか。全力で剣道をしたいのか。

 

年を取って振り返ったとき、後悔をしたくない。大満足の人生だったと言うためには、今何を選択すれば良いのか。

 

僕は今、夢の続きに立っている。

あの青春の日々以上の、キラキラした春を

心も体も欲している気がする。

最盛期は男にも女にもかっこいいと思われていたみたいだ(卒業の寄せ書きに書いてあった)。

 

選べるのに選ばないような後悔だけはしたくない。

 

君(剣道)が思い出になる前に

剣道が二度と出来ない自分になる前に

この人生を、この命を

何に使うべきなのか

 

祈って決めるしかない